オレの秋義という名前にあるように、オレは義の男なのだ
義の星の下に生まれた男なんだろう
そうきっとそうなんだ
すべて恩返ししなくてはいけないんだ
オレは日本を捨てたわけではないし、スペインを捨てるわけでもない
自分を高めようとする欲望
それに伴なって出逢う人たち
おれは、12月15日からパリへ行く
そして、日本に帰ったら東京へ行く
パリでも東京でも、またいろんな出逢いがあるだろう
そこで出逢った人たちも、同じく死ぬまで大切にするつもりだ
小さい頃歌っていた歌
友達100人できるかな~
まさにこれである
芸術家として、いろいろな人にやすらぎを与えたり、楽しませたりすることよりも
出逢った人たちを大切に、そう直接大切にした方が、オレの人生、ノルマとして正解だと思う
だからといって絵をやめるわけではない
世界一の芸術家がオレの夢なのだ
みんなのために、夢を身近にするために、是非達成しなければならないノルマなのである
オレにはノルマが2つある
このノルマは必ず実行し実現する
よし、キマリっと
そういえば、アルティウム・ペーニャで描いた最後の絵
オレの友達、キャスター志望のニィーちゃんことペリーコにプレゼントしたんだ
なぜって?
オレの絵をマドリッドに残しておきたかったんだ
それだけだ
あとは、このペンシオンに2枚だけ残しておくだけだな
バルセルナでもったいないことしちゃったな
3枚の絵置いてきちゃったんだな
どうせ置いてくんなら後悔しないような置き方しないとな
このマドリッドではチャントしよう
また来るのは3年先なんだから
生きているかどうかわからないけど、また来たいと思っている
3年
この3年で名前を売らなければいけない
日本美術会にこの3年でどれだけ名前を売れるか
オレの考えでは自分の限界まで突っ走るつもりだ
もちろん写実だ
自分流のね
もう時間がない
この3年で命をかけなくてはならない
そこまでやらねば絵は売れぬ
若いというだけで見てくれない
日本でどこまでカマせるか革命をおこそう
そして、一気に突っ走ってやる
自分を磨ききってやる
清水秋義という名前を、世界中に切り刻んでやる
そうオレは天才なのだから